ある時期、郊外の公園墓地が次々と作られたことがありました。
高速道路を使うとアクセスもバッチリ、景色も素晴らしいところというような宣伝文句が並んでいたような気がします。 けれど、高齢になってくるとまず高速道路で、というところがネックになってしまいます。
運転をするのも厳しくなるのに高速道路を使って遠出するというのは無理な気がします。 お墓というのは代々で守って当たり前、100年以上続くような気がして、良いモノ、良い場所を選ぼうとしていたような気がします。
なのに20年後のことを考えたら郊外にお墓参りに行くというのはとても大変な行事になってしまいそうです。
また公園墓地はとても広く作ってあるので、入り口から自分の家の墓石まで歩くのも大変な労力が必要となってくる場合もあるようです。
何につけても、3代続くことが少なくなったと思います。
3代というと100年ほどのことで、時代はまるっきり変わる可能性は高いと思います。 お墓もずいぶん変わってきました。
一方で、形の無いもの、心というものが大切にされています。 先祖を大切にしたいという気持ちは廃れることはないと思いますが、実際問題、墓地まで行けなくなるということも考えなければならないと思います。
近くてお参りしやすいお墓と考えていくと、便利のよい場所の墓地に人気が集中してくるかと思います。 東京都には都立の霊園などもありますし、樹木葬ができる墓地もあります。 ただ公営墓地は比較的安価というイメージがありますが、都立の霊園の使用料は1000万円にもなる場合があるそうです。
費用を考えると安易に都心部というわけにはいきません。
自分たちが高齢になってもお参りできる場所、または形態なども考えていかなければならないようです。