直葬は問題か

最近は葬儀にお金を掛けない人も増えており、直葬や家族葬が注目を浴びています。直葬とは字義通り、火葬だけで済ませる葬儀のことです。遺体は病院から直接火葬場に運ばれ、斎場を借りることもありません。火葬場に足を運ぶ人は家族や親類がほとんどで、会葬者の人数が10人に満たないことも少なくありません。直葬の最大のメリットは費用の節約ですが、まだまだ積極的に選択する人は少ないようです。それでもある調査では、首都圏の30%が直葬を選んでいると判明したそうで、今後の推移が注目されるところです。もちろん30%という数字は杜撰な調査や誤解が影響している可能性は捨てきれず、実態はもう少し低いと思われますが、増加していることは確かです。葬送や葬儀に対する考え方が多様化していること、家族の在り方が変容していることが原因でしょう。インターネットで情報発信する葬儀業者が増えているのも一因と言われています。インターネットは日々更新できる便利な広告媒体であり、直葬プランを提示することも容易です。筆者の感覚では、数年前と比較して、増加率がやや下がっているように思います。今後も増えてはいくでしょうが、これまでのように急増する可能性は低いでしょう。実は一時的に直葬が急増したのには理由があります。それはメディアが直葬を頻繁に取り上げた時期があったからです。今ではインターネット人口の方が多いのですが、平成時代はマスコミの影響力が非常に高く、テレビを通して視聴者が直葬に関心を持ったのです。